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組織開発

コロナの新たな危険!「テレワークうつ」のその先にある『サイレントうつ』を未然に防ぐ方法

組織開発


株式会社ニット小澤さんによる、自社のフルリモートで組織を運営の知見をまとめた連載【活躍し続けられる組織をつくる】。第6回目の連載は「サイレントうつを未然に防ぐ」です。

新型コロナウイルス感染拡大の背景として、多くの企業がテレワークを選択する中、メンタル不調が問題視されています。

今回は、コロナ禍をきっかけに、株式会社ニット小澤さんに実際に起きた変化やニットさん独自のメンタル不調対策をお送りします。

活躍し続けられる組織をつくるシリーズ
Vo.1:企業存続のカギを握るテレワークの未来
Vo.2:オンラインマネジメントで強い組織をつくる方法
Vo.3:オフィスの存在意義
Vo.4:最強のチームを創る!ワークシェアリングの体制構築のポイント
Vo.5:チャットやメールで意識すべきテキストコミュニケーション

テレワークはメンタル不調を引き起こす?

こんにちは。株式会社ニットの小澤美佳です。

先日、2回目の緊急事態宣言が出ましたが、1回目の発令時より「テレワーク」という働き方がある程度、定着している企業様も多いのではないでしょうか。

あるアンケートではテレワークを認める企業(原則テレワークもしくはテレワーク推奨と、希望に応じてテレワーク可)は、緊急事態宣言が発出された場合は71.1%、新型コロナ感染リスクがある場合は60.1%、新型コロナ収束後の場合は44.8%と増加しています。テレワークの需要は今後もあると考えられます。

参照:https://rc.persol-group.co.jp/news/202101041120.html

コロナの収束が見込めない中、今後もテレワークで働く方は多いと思います。

しかし、「テレワーク」は注意をしないとメンタル不調を引き起こすことがあります。今回は「サイレントうつ」を中心に症状やその予防策を皆様にお伝えすることで、より快適にテレワークライフを送っていただきたいと思っています。

周囲も自分も気づきにくい「サイレントうつ」

まずはじめに、テレワークという働き方は皆様がご存じの通りメリットも非常に多いです。事業のオンライン化が推進され、通勤時間がなくなり心身の負担が減ったという声も多く聞きます。

では、テレワークならではの不調とはどんなものでしょうか。

あるアンケートでは「リモートワーク前と後での健康面の変化はありましたか」という質問に対し、52.17%の方が「悪い」と答えていました。


参照:リモートワークにおける健康課題と期待されるオンラインエクササイズに関する調査結果|アイ・タップ株式会社

その中でも皆さんに知っておいていただきたいワードは「サイレントうつ」です。

これはオフィスとは異なり、自宅という周囲に人が少ない状態で行うテレワークで起こる、中々気付きにくい病気です。在宅で仕事をすることで極度のストレスが掛かっている人や新型コロナウィルスを過敏に意識することによるストレスなど、突然のニューノーマルへの移行によって心がついてこない、という人に多く見かけます。

厚生労働省 平成29年の労働安全衛生調査によると、下記の図の通りメンタルヘルス不調により休職する割合は全体で0.4%、業種別では情報通信業や金融業が1.2%で、情報通信業や金融業のうつ発症リスクは全社平均の3倍と非常に高くなっています。一概には言えませんが、IT系はパソコンに向かう時間が長かったり、金融系などは他業種以上に、ストレスフルな環境にある証拠かもしれません。

参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/h29-46-50_kekka-gaiyo01.pdf

企業の対策としては、テレワークが向かない人もいる、ということを考慮しながら、会社としての働き方の指針や組織としてのコミュニケーションの方法を決定していくと良いと思います。

テレワークをすることでメリットよりデメリットが大きくなってしまう働き方は会社にとって、そして社員のためにも良くありません。「サイレントうつ」のようなテレワークで働く上での注意すべき点への理解・配慮をしながらその会社に合った働き方を見つけることをおススメします。

テレワークのプロ集団にも起きるメンタル不調

私たちニットは6年前の創業時よりフルリモートで事業を行っています。様々なテレワークノウハウがある私たちでもメンバーからメンタル不調について相談を受けたことがあります。

それは「頑張っている姿を上司に見せないといけない」という心理の発生です。

オフィス出社の場合は、メンバーの頑張っている様子が分かりやすいので、結果よりプロセスを重視する文化が多かったように思います。この「プロセスを重視する文化」がオンラインになると、「常に上司に見られている」という気持ちから、さらに「頑張っている姿を常に見せなければ!」という行動に繋がっていくのです。

メンバーが働きにくい「テレワークの無言ルール」

①オンラインチャットで連絡がきたら直ぐに返信
②在宅でいつでもパソコンが開ける状態であるための長時間労働
③常にオンラインステータスにしないといけない

このようなメンバーを監視するようなルールは心理的な安全性を奪うだけでなく、生産性を低下させていきます。

ニットは、2021年の年頭あいさつとして、代表取締役社長の秋沢より、会社方針を伝えました。全てのメンバーに「1人ひとりが幸せに働ける環境を作るため、自立的に働いてほしい」ということを伝えました。監視するのではなく、主体的に働ける組織を目指していこうという指針を掲げました。

また、プロセス評価ではなく、結果に貢献したメンバーを評価する体制にも変更しています。このように会社としての方針を伝え、それに合った制度・体制を柔軟に作り続けていくことでより良い組織づくりに繋がるのではないかと考えています。

社内で行うことができる施策

「サイレントうつ」をはじめ、メンタル不調に社員が陥らないようにするためにできる施策をいくつかご紹介します。どの施策にも共通することは「孤独感を感じさせない組織づくり」「様々な施策の中で、社員が自分に合った方法で、心理的な安全性を確保する」ということです。

1.メンバーが自分から輪に入っていく環境づくり

◆オンラインコミュニティを創る

ニットでは、業務に関するもの、業務外に関するもの(趣味、雑談など)の27個のコミュニティがあります。いわゆる、オンライン上のサークル活動みたいなものです。
自分の好きなコミュニティで業務以外の人間関係を構築することで、心理的安全性を確保することができます。

また、趣味などに興味を持つことで、仕事の息抜きに、リフレッシュにもなります。
当社ではコミュニティを通じて、仕事で一緒になった際にスムーズにコミュニケーションがとれるようになったり、コミュニティから新たな仕事が生まれたり、組織の活性化に繋がっています。

下記の記事でも詳細を記載していますので、ぜひご覧ください。
関連記事
オンラインでも人感があるやりとりを!チャットやメールで意識すべきテキストコミュニケーション

◆オンラインイベントの定期的な開催

ニットは世界33か国400名のメンバーがいるため、対面で全員が参加することは現実的に厳しいです。しかし、オンラインイベントであれば世界中のメンバーが参加することが可能です。

①オンラインイベント実施例(入社式・お花見・忘年会・バーチャル世界一周旅行など)
メンバー同士のコミュニケーションを重視したイベントを企画しています。季節ごとに、時にはクライアント様などを巻き込みながらイベントを開催しています。

②社長から定期的にメッセージをお届けする
節目節目で全社会議を実施し、社長から直接メンバーにメッセージを届けることで、会社への帰属感・一体感を創出しています。

2.会社からの働きかけることで孤独感をなくす環境づくり

◆人材育成担当者によるサポート

当社では入社時に必ず人材育成担当者がつきます。主な目的は「新しく入った人が働きやすいようにサポートする」ことです。主には下記のことを実施しています。

①入社時に1on1、その後3か月は毎月1回実施
「何が分からないか分からない」「誰に聞いたら良いか分からない」が入社時の状況です。1on1で心理的安全性を確保しつつ、メンバーの不安を軽減しています。

②毎週オンラインチャットでメッセージを発信
重要なお知らせのリマインドや1週間のできごとを発信しています。事務連絡だけではなく、絵文字を使いながら語りかけるような口調でお知らせすることがポイントです。

テレワークをする上で「一生懸命休むこと」がとても大事

テレワークを導入することで働き方・生き方に多様性が出てきて、「働きやすくなった」と感じる方も増えていると思います。しかし、全ての業務で「テレワークが良い」というわけではありません。

出社をすることで、一同に会する機会によるメリットもありますし、テレワークによって通勤時間がなくなり、生産性が飛躍的に向上するというメリットもあります。それぞれの特徴の良いところを活かして、出社とリモートワークを取り入れたハイブリットな働き方を推進できるのが一番良いのではないかと思っています。

上記では「サイレントうつ」を中心に記載しましたが、もちろん身体にも影響が出ることがあります。私自身もテレワークが中心になり、体に変化が出ました。ある日、鏡にうつる自分をじっと見て、明らかに前髪に異変が起きていることに気づきました。前髪が薄く・少なくなってしまったのです。

◆前髪が薄くなった背景

・パソコンやスマホの見過ぎ
・休憩時間が少なく、頭を常にフル回転している状態
・物理的に休む機会が少なく、遅くまで仕事をしてしまい寝不足の状態が続く

これらの状態が続き、頭皮が凝り固まり、前髪が薄くなってしまいました。

◆私の働き方の特徴

・会社→IT企業
・商談/会議→zoom
・働き方→テレワーク
・姿勢→ソファに低めの机
・PC/スマホを見てる時間→1日約15-16時間
・睡眠時間→1日約5-6時間
・四六時中→仕事のことを常に考えている
・現在の趣味→ 仕事、Twitter、note
※以前の趣味は旅行、ゴルフ、スキーでしたが、コロナで実施ができない状態です。
・家での休憩時間の過ごし方→テレビをダラダラ見てしまう

コロナ禍の影響によりパソコンに向かう時間がさらに増えたことが、より体に影響を及ぼしたのだと考えています。

仕事を一生懸命することも大事ですが、「一生懸命、休む」ということも本当に大事です。
まずは、心身ともに健康であること、つまり身体が資本です。そのうえで、仕事のやりがいを追求したり、余暇や学習を楽しんでいけたら良いなと考えています。

自分の身体と心を守れるのは、自分自身です。セルフコントロールをしながら、仕事を含めて人生を楽しんでいけたらとても素敵なことですよね。私たちニットはこれからも皆さんの働き方や生き方がより豊かになるような選択肢を増やせるよう努めてまいります。


読んでいただき、ありがとうございました!

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Writer 執筆者

おかんの給湯室編集部

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