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オフィスの休憩室が持つ役割とは?よりよい休憩室づくりのコツを紹介

オフィス環境

2020/11/12


休憩室は、昼食をとったり、一息ついてリフレッシュするだけではなく、従業員同士のコミュニケーションを活性化させる役割も持ちます。従業員が休憩室で親睦を深めることは、業務の成果にも良い効果をもたらすのです。

では、従業員の求める休憩室とはどのようなものなのでしょうか。実際のデザイン事例を交えながら解説していきます。

オフィスの休憩室の役割

そもそも、企業のオフィスの休憩室は、事務所衛生基準規則により、設置努力が求められているのはご存知でしょうか。

事務所衛生基準規則 第四章 休養
(休憩の設備)
第十九条 事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない。
参照:事務所衛生基準規則 第4章 休養(第19条-第22条)

オフィスの休憩室といえば、ランチタイムや小休憩などに使われることが主です。しかし、コロナ禍でテレワークが増えているなかで、休憩室の利用も以前より減少してしまいました。

ラーニングエージェンシーが実施した調査「テレワーク導入1~2ヵ月で見えた課題」によると、「コミュニケーションの不足」を課題とする企業が極めて多いことがわかりました。

参照:人事・教育担当者948人にアンケート テレワーク導入1~2ヵ月で見えた課題/1位コミュニケーション不足、2位職種による不平等の発生|新着情報|人材育成・教育研修|ラーニングエージェンシー

この課題を解決するために、オフィスの役割も「仕事をする場所」から「メンバーのコミュニケーションの場所」へとシフトしていくべきなのかもしれません。では、休憩室はどのような役割となっていくべきなのでしょうか。

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オフィスの休憩室に社員が求めているものとは

オフィスの価値が揺らぐ中、株式会社OKANでは「withコロナで変化するオフィスに対する価値観」というテーマを元にアンケートを実施しました。

その結果によると、「仕事をする上でオフィスに必要なこと」という質問に対して、「メンバーと気軽なコミュニケーション(雑談)ができる環境」という回答が6割以上を占めました。

また、「働く上で最も大事にしたい価値観とは」という質問には、「良好な人間関係」を挙げる回答者が最も多いという結果になりました。

このふたつの結果からは、「良好な人間関係を保てるような」「メンバーと気軽なコミュニケーションができる」オフィスが望まれていることがわかります。ちょっとした雑談が弾むオフィスは、従業員同士の関係性も良く社内の雰囲気も良好となり、業務のやりとりにおいてもスムーズであることでしょう。

そして、オフィスで内容に関わらずさまざまな会話を楽しむには、休憩室が重要な役割を持ちます。執務スペースでは声のトーンや内容を気にしなければなりませんし、席の近いメンバーばかりとのやりとりになりがちです。

休憩室では、普段関わらない部署のメンバー同士の交流の場になり得ますし、会話の内容もビジネスから趣味まで自由です。オフィスにおける休憩室は、社内の人間関係を左右する、これからのオフィスにおいて最も重要視される場所なのではないでしょうか。

オフィスの休憩室を快適にするポイント

都内でも、フルリモート勤務から、週数日出社するハイブリットな働き方を実施する企業が増えています。オフィスの役割が以前と様変わりした企業も多いかもしれません。では、オフィスや休憩室をより快適なものにするには、どのようなポイントに気をつければよいでしょうか。

①執務スペースからほどよく距離があり仕切りがある

執務スペースからあまりにも近かったり、仕切りなどがなく休憩スペースが丸見えだと、「会話が聞かれてしまいそう」「食事の様子が見られてしまうかも」と、せっかくの休憩時間にもなかなか緊張をほぐせません。

ほどよく執務スペースと距離を取ったり、壁やパーテーションなどの仕切りで空間を区切ることをおすすめします。

②暖かみのある照明を使用する

業務のはかどる照明と、リラックスできる照明には、明るさや色に違いがあります。

休憩スペースには、暖かい色味で少し暗めの照明を使用したり、間接照明を用意するなど、業務時間と切り替えをしやすい照明選びをするとよいでしょう。

③適度に広くゆとりがある

休憩スペースが狭いと、メンバーがこまめに入れ替わって使用せねばならず、複数人で雑談することは困難です。従業員の人数に合わせ、休憩室もゆとりをもって広く作ることで、休憩室内でのコミュニケーションも活発になるでしょう。

④心も体もリラックスできる工夫がある

たとえば靴を脱いであがれる畳のエリアがあったり、広々とくつろげるソファがあるなど、休憩時間をゆったりした姿勢で過ごせるような工夫があるとよいでしょう。

⑤景観がよい

大きな窓があって開放的であったり、複数の観葉植物がしつらえてあるなど、休憩室の景観がよいことは視覚的にもリフレッシュに繋がるでしょう。

⑥様々な目的をもつ従業員に対応できる

場合によっては、休憩室で軽いディスカッションを行うこともあります。その際に使えるようなホワイトボードの用意があるとより便利に利用できます。また、複数のテーブルや椅子が用意されていると、社内での懇親会や、社外の参加者も招いた勉強会やセミナーも実施できます。

オフィスデザイン事例にみる理想の休憩室

企業ごとの特色あふれる休憩室の実例を紹介します。

落ち着きあるレトロ空間や従業員主導のカフェスペース | イー・フォース株式会社


参照:夕暮れから始まった社員座談会/vol1 | eforce

イー・フォース株式会社では、昭和とクラシックをテーマにしたフリースペースが設置されています。このスペースを活用し、同社では勉強会が定期的に開催されています。勉強会のやや堅いイメージとは真逆のバーのようなおしゃれな空間で、懇親会でも和気あいあいとした雰囲気で交流できそうです。


参照:バリスタのいる会社?イー・フォース社内のカフェスペースをご紹介 | イー・フォース株式会社

同社には、コーヒーが好きな従業員の提案がきっかけとなったカフェスペースも設けられています。電動グラインダーとコーヒーメーカーが備わり、毎日ひきたての豆を使ったコーヒーを楽しめます。ソファ席があり、社内交流や打ち合わせの場にも活用されているようです。

緑とあたたかみのあふれるリフレッシュスペース|株式会社アカツキ


参照:アカツキの風景 | 株式会社アカツキ(Akatsuki Inc.)

株式会社アカツキのフリースペース「Play House」は、ピンク色の壁が印象的な、かわいい雰囲気の空間です。暖色や有機的なモチーフが取り入れられ、ホッと心が休まりそうなデザインです。テーブルやチェアが複数あり、数人での簡単なディスカッションも問題なくできそうです。


参照:アカツキの風景 | 株式会社アカツキ(Akatsuki Inc.)

また、執務室にも展望休憩スペースが設けられています。9Fからの風景が一望できる開放感あるスペースで、執務エリアとは観葉植物でゆるやかに仕切られています。仕事の合間に景色を見て一息つくのにぴったりです。

卓球でリフレッシュできる木目調の開放的な空間|株式会社freee


参照:3フロアに一体感をもたせたオープンで開放的な”freee”的オフィス

株式会社freeeの休憩室は、木材をたっぷり使用した、ゆったりひろびろとしたスペースです。開放的で明るく、なおかつほっこりと落ち着いた雰囲気にデザインされています。

一息つけるチェアやテーブルだけでなく、卓球台もあるのが大きな特徴です。仕事に行き詰まったら体を動かして、良い気分転換ができそうです。

十分な広さもあり、プロジェクターや可動式のひな壇が備わっているので、ゲストを大勢招いたセミナーやイベントも開催可能です。

心も体も回復できる屋内の「路地裏」|株式会社ドワンゴ


参照:株式会社ドワンゴのオフィス紹介 | OFFICEMILL


参照:株式会社ドワンゴのオフィス紹介 | OFFICEMILL

株式会社ドワンゴの休憩スペースは「路地裏」という名前がついており、床の色合いが芝生のようで大きな窓に面しており、まるで屋外のような開放感があります。チェアだけではなく、楽器やテレビ、ゲーム機、仮眠ができるソファまで設置されています。集中力と体力が必要なエンジニアを多く抱える企業ならではのリラックススペースと言えるのではないでしょうか。心も体もじっくり回復できそうです。

また、社員食堂には、靴を脱いで上がれるおしゃれな小上がりスペースがあり、まるで友達の家にいるかのようにリラックスできそうです。

変幻自在に変身するスピーカー完備のカフェスペース|ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社


参照:hey、グループ各社の集約移転 及びエンジニア向け専用サイト公開のお知らせ

ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社にあるカフェスペースは、ソファー、ベンチシート、カウンター、スピーカー設備を備えた、変幻自在な空間です。

普段の休憩から、社内でのイベントや、ゲストを招いたセミナー開催にも適した広さがあり、さまざまな目的を叶えられそうです。

コーヒーの香り漂うフリースペースで本格カフェ気分|株式会社Speee


参照:Speee Lounge 会場貸出について

株式会社Speeeには、本格的なカウンターを備えた「SpeeeLounge」と呼ばれるフリースペースがあります。コーヒーの香りが漂う空間には数多くの書籍が所蔵されており、BGMもかかっているので、オフィスにいることを忘れてしまいそう。

席のタイプもカウンター席・ソファ席・テーブル席があるので、目的や気分に合わせて場所を変えて休憩できそうです。収容できる人数は最大で100人程度とされており、勉強会やイベントの開催にはもってこいの広さです。

オフィスに新たに休憩室をつくる際に気をつけたいこと

オフィスに休憩室をあらたに作りたいという場合、下記の点に注意しながら計画するとよいでしょう。

①物件を借りる時点で十分な広さを確保しなければならない

勤務予定の従業員数に合わせた業務スペースに加え、十分な広さの休憩室スペースを込みにしたレイアウトができるかどうか、物件を借りる時点で確認しておく必要があります。

オフィスに充実した広さの休憩室を備えるにはその分必要な面積も広くなりますから、家賃が高くなることも念頭に置いておきましょう。

②共用設備の利用制度や運用ルールを用意すべき

コーヒーサーバーやテレビなどの電化製品、書籍など、共有で使う設備を休憩室に設置する場合、全員が気持ちよく使えるようにある程度のルールが必要になります。たとえば、「書籍は社外持ち出し禁止」「コーヒーサーバーの掃除は当番制で」など、必要に応じてルール設定を行いましょう。

③情報漏洩に気をつける

社外の人との打ち合わせに休憩室を使う場合には、機密情報の取り扱いに気を払う必要があります。普段から、「機密情報の書類は休憩室に持ち込まない」「PCを放置するのは禁止」というルールを設けるなど、先回りしたルール設定を行いましょう。

④ゴミの分別や片づけなどのマナーの周知をする

全員がリラックスして休憩室を使えるよう、ひとりひとりのマナーは不可欠です。ソファやテーブルを使用した後の片付けや、ゴミの分別、仮眠を取る場合の配慮など、社内カルチャーに合わせて啓蒙していきましょう。

⑤従業員の意見を取り入れる

他社の休憩室を丸ごと真似しても、自社の従業員のニーズを満たさず、うまく活用できない事態もあり得ます。それを避けるには、自社の従業員へのヒアリングは不可欠です。

たとえば、
・デスクワークで運動不足になりがちなので、運動できるエリアがほしい
・交流するメンバーが固まってしまう、他部署とも交流したい
・ずっと人に囲まれていて一人になれるスペースがない

など、企業によって従業員の要望はさまざま。従業員の抱える問題に応じて、それを解決できる要素を休憩室に取り入れることで、従業員の満足度もアップするでしょう。

OKANの事例

株式会社OKANでは2019年から、ABW(Activity-Based Working)の概念を取り入れたオフィスにて業務を行っています。

自分の仕事内容に合わせ、場所や時間を自由に選んで効率よく働けるのが特徴のABW。株式会社OKANのオフィス内にある「DAIDOKORO 台所」と名付けられたスペースは、休憩室、コミュニケーションスペースとして重要な役割を担っています。

「DAIDOKORO」はオフィスの中心に配置されていることから、様々な部署の従業員が交流する、まさに「家の中の台所」的な立ち位置にあります。軽いミーティングが日々行われたり、雑談をしながら昼食をとる風景がよく見られます。

設備として、バーカウンターや電子レンジ、ポット、オフィスおかんのお惣菜が揃っているこのエリア。心も体も栄養補給できそうな空間となっています。

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Writer 執筆者

おかんの給湯室編集部

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