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企業研修に使える「eラーニング」とは?導入メリットとサービス紹介

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近年、eラーニング(e-Learning)を導入する企業が増えています。その背景には、コロナ禍において対面での研修・教育などが制限され、オンライン上で完結できるサービスへの需要が高まったことが考えられます。

インターネットを通じて研修や教育を行うことができるeラーニングとは、一体どのようなものなのでしょうか。企業において活用できる場面やメリット・デメリットについて解説します。研修などに導入できるサービス10選もご紹介しますので、参考にしてみてください。

eラーニングとは?

eラーニングとは、パソコンやタブレットなどの電子機器でインターネットを利用する学習形態で、主に学習管理システム(LMS)を使って行う学習のことを指します。「Webラーニング」や「オンライン研修」といった呼ばれ方をすることもあります。

LMSはオンライン上で教材の配信や受講管理、成績管理などを行うプラットフォームのことで、その多くはWebブラウザを用いたサービスとして提供されています。

インターネット環境が整っていれば時間や場所を問わず受講でき、受講者の都合と習熟度に合わせて学習を進めやすいのがeラーニングの特徴です。受講の進捗や成績などもオンライン上で一元管理できるため、受講者だけでなく管理者にとってもメリットのある学習形態となっています。

なお、eラーニングは企業の研修や大学の授業などさまざまなシーンで活用されていますが、この記事では企業向けのeラーニング活用方法について取り上げています。

企業におけるeラーニング活用例

企業においては、どのような場面でeラーニングを取り入れるとよいのでしょうか。ここでは、効果的な活用例をいくつかご紹介します。

全社員に向けた研修

全社員に向けて行うのが望ましい研修やテストなどは、eラーニングを活用すると効果的になります。全社員に対して従来の集合研修を行うのは現実的には難しいものですが、オンライン上なら比較的簡単に実現可能です。

また、eラーニングであればオンライン上で出欠管理が可能ですので、未受講者が残ってしまうリスクを低減できます。従業員全体に必ず伝達したい研修内容、たとえば情報セキュリティや労務管理、メンタルヘルスなどのコンプライアンス教育については、eラーニングを活用すると社内全体により浸透しやすくなるでしょう。

新入社員への研修

インプット学習の割合が高い新入社員への研修もeラーニングに向いています。新入社員研修は、毎年や毎月頻繁に行っているという企業もあるのではないでしょうか。同じ内容を繰り返している場合は動画コンテンツをつくってLMSで配信すれば、毎回インストラクターの時間を割いて研修を行う必要がなくなり、業務負担を軽減できます。

受講する新入社員にとっても必要なときに必要な部分の復習がしやすくなり、効率的に学習できるというメリットがあります。

企業理念や経営方針などの浸透教育

企業の成長のためには、企業理念や経営方針、行動指針などの教育も重要だとされています。こうした理念や方針を組織全体への浸透を図るための教育にも、eラーニングは効果的です。具体的には、企業の代表や経営陣が理念や方針について話す動画を配信したり、理解度をアンケートやテストで確認したりといった活用方法が挙げられます。

理念・方針の理解と共感は、従業員エンゲージメントを高めるのに必要だと考えられています。eラーニングも取り入れながら、従業員が企業への愛着を持ち、長く働き続けたくなる環境をつくっていきましょう。

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新サービスなどの社外用マニュアル

eラーニングは、社内だけでなく社外へ向けたサービスマニュアルとしても活用できます。

たとえば代理店や業務委託先など社外の協力者に新サービスについての教育・研修を行う必要がある場合、インストラクターが現地へ赴くよりも、インターネットを介して研修動画を配信した方が効率的です。受講希望者へIDを発行して、期間限定でいつでもどこでも見られる研修動画を見せる、といった使い方もできます。

企業側の視点で見るメリット

eラーニングを導入すると、受講者・企業どちらにとっても多くのメリットがあります。ここでは、企業側の視点でeラーニングのメリットを見ていきましょう。

受講者の学習管理がしやすい

LMSを活用することで受講者の学習状況が管理しやすくなるのは、eラーニングのメリットの1つです。学習管理をすることで受講が進んでいない従業員には受講を促したり、テストの成績などから理解度を把握したりと、個別のフォローアップもできるようになります。

また、受講者は理解度に応じていつでもどこでも復習ができ、効果的な学習が可能です。eラーニングの機能を活用すれば、全従業員にレベルの高い知識やスキルを身に付けさせることができます。

費用面でのコストを抑えられる

時間や場所を選ばずに教育・研修が行えるため、集合研修よりもコストを抑えることができます。たとえば集合研修で発生する会場費や交通費、講師の費用、教材の印刷費といった費用面でのコストが削減可能です。受講者の数が多いほど、このメリットは大きくなるといえるでしょう。

事前準備の手間が削減できる

費用面だけでなく、業務負担の面でもコスト削減が可能です。集合研修で必要だった会場手配やスケジュール調整、教材準備の手間などが不要になるため、担当者の負担が減り結果として業務効率化にもつながります。

研修の質が統一できる

いつでもどこでも同じ質の内容で研修を受けさせることができるのも、eラーニングのメリットです。集合研修の場合、招く講師の質や会場設備(マイクやモニター、席の位置など)の状況によって研修内容の理解度に差が出てしまうことがあります。

eラーニングなら、受講者は用意された教材を自分のペースで見ることができるため、会場や講師の質に左右されることなく学習可能になります。

最新の情報を素早く共有できる

eラーニングはインターネット上で教材配信を行うため、最新情報への更新が容易です。紙の教材だと最新情報を全社員に届けるまでに時間も手間もかかってしまいがちですが、LMSを活用すれば配信している教材を差し替えるだけで最新の情報を素早く共有することができます。

企業側の視点で見るデメリット

eラーニングを導入することで企業に起こりうるデメリットは、次のようなものが考えられます。

モチベーション維持が難しい

eラーニングは1人で受講することが多いため、集団で受講するよりも研修に対するモチベーションの維持が難しいと考えられます。

モチベーションが下がると、研修を受講していても内容の理解度が低くなってしまうことがあります。そうならないよう、成績ランキング上位の公開やポイントの付与など、モチベーションの維持につながる施策も同時に取り入れるとよいでしょう。

実習が必要な研修には向かない

オンライン上で視聴や作業が可能な内容であればeラーニングで学習できますが、実習が必要な研修はeラーニングには向いていません。実習を行う場合は、Webカメラを用いてリアルアイムにフィードバックをするなど、フォローが必要です。

導入コストが必要

システムを導入するためのコストだけでなく、eラーニングに合った教材を作成する手間や費用といったコストも発生します。

また、効果的な教材を用意するためにはIT知識も必要です。一般的な内容であれば市販の教材を購入することもできますが、自社独自の教材が必要であれば個別に作成しなければなりません。

受講者のネットワーク環境に左右される

基本的にインターネット上で受講するため、受講者のネットワーク環境が整っていないと研修を進めることができません。受講すべき従業員に適切なネットワーク環境がない場合、その整備の手間や費用といったコストがかかることも考えられます。

導入・活用時の注意点

ネットワーク環境があればいつでもどこでも手軽に学習でき、さまざまな場面で活用可能なeラーニングですが、導入に当たって注意すべき点もあります。

状況に合わせて集合研修などと組み合わせる

eラーニングは手軽な学習方法ですが、すべての教育・研修をeラーニングだけで行うのはおすすめできません。デメリットでも述べた通り受講者のモチベーション維持が難しく、受講時に疑問点があってもその場で解決しづらいという点については、集合研修などの方が適していることもあります。

eラーニングだけで教育・研修のすべてを完結させるのではなく、メリットをうまく生かして効果的な学習ができるよう工夫する必要があります。

受講者の習熟度チェックとフォローアップを行う

テストやアンケートといった機能が備わっているLMSも多く、こうした機能は研修を受けた受講者がどの程度の理解度なのかを把握するのに活用できます。定期的に、もしくはコンテンツごとに習熟度をはかるためのテストを実施し、フォローアップが必要な従業員がいないかどうかチェックを行うとよいでしょう。

教材や研修内容を最新情報にアップデートする

研修内容に変更が生じた場合、eラーニングなら最新の情報へ素早く更新することができます。教材が最新のものになっているか、効果的な学習のために改善できるポイントはないかなど、受講者にも意見聴取を行いながら定期的なアップデートを行いましょう。常にブラッシュアップを続けることで、より質の高い教育・研修を実施することができます。

企業で使われているeラーニングサービス11選

eラーニングのサービスは数多くあり、どれを使えばよいのか迷ってしまいがちです。

ここでは、人気のサービスやさまざまなニーズに合わせた特徴をもつサービスをご紹介します。実施したい教育・研修の種類や従業員の人数などによって使いやすいツールが異なりますので、自社に合ったものを探してみてください。

独自のWebテスト問題作成が可能|SAKU-SAKU Testing

「SAKU-SAKU Testing(サクサクテスティング)」は、株式会社イー・コミュニケーションズが提供する、Webテストによるドリル型学習をメインとしたeラーニングのプラットフォームです。累計1300社の導入実績があります。お手頃な価格で導入できるのも魅力で、30日間の無料トライアルが可能となっています。

教材として一般的なビジネス知識を問う設問が3000以上用意されており、自社独自の問題を作成することも可能です。PC・タブレット・スマートフォンなどマルチデバイス対応しており、受講者はすきま時間を利用して受講ができます。

URL:https://www.e-coms.co.jp/service/saku-saku-testing/

初期費用0円で導入しやすい|Air Course

「Air Course(エアコース)」は、KIYOラーニング株式会社が提供する社員教育クラウドサービスです。動画による社員研修コースが受け放題で、自社独自の研修動画なども簡単に配信可能です。初期費用0円で導入できるのも特徴となっています。

学習状況の管理レポートやテスト機能、ナレッジ共有SNS機能など、学習効果を高めるための機能も備わっています。また、導入計画の策定や社内での説明資料の作成をサポートしてもらえる導入基本パックや、動画制作・配信おまかせパックといったオプションサービスもあり、初めての導入でも安心です。

URL:https://aircourse.com/

幅広い業種に対応する豊富な教材|playse eラーニング

「playse(プレース) eラーニング」は、株式会社manebiが提供するeラーニングシステムです。導入実績は1000社以上で、見放題の教材は約3000と豊富にあります。ビジネスマナーや接客からマーケティングまで、教材のジャンルも豊富にあり幅広い業種・職種に対応しています。

自社教材がなくても柔軟なカリキュラム設定が可能ですが、さらに自社教材を作成して追加することも可能です。マルチデバイス対応でブラウザから利用できるため、仕事や移動の合間に教材を視聴でき、効率的に学習できます。

URL:https://playse.jp/e-learning

行動傾向と成績の解析機能が充実|LearnO

「LearnO(ラーノ)」は、Mogic株式会社が提供するeラーニングシステムです。初期費用0円で最短1カ月から手軽に始められ、導入実績は700社以上となっています。直感的に利用しやすいスマートな操作画面で、利用者に合わせてデザインのカスタマイズもでき、オリジナルデザインや独自機能などフルカスタマイズにも対応可能です。

管理者向けの解析機能も充実しており、受講者の行動傾向と成績を分析することができます。これによって個々に適切なアドバイスを行いやすくなるため、より効果的な教育・研修ができるようになります。

URL:https://learno.jp/

オンライン教育のノウハウが詰まったシステム|Cloud Campus

「Cloud Campus」は、株式会社サイバー大学が独自に開発したeラーニングプラットフォームです。授業をすべてeラーニングで行うサイバー大学の中核システムとして利用されている実績があり、オンライン教育のノウハウが詰まっています。

自社業務に直結したコンテンツを簡単操作で作成することができ、コンテンツを外部へ販売することも可能です。受講登録ユーザー数に制限がない月額固定制の料金設定なのも特徴で、受講者が多いほどお得になっています。

URL:https://cc.cyber-u.ac.jp/

インプット・アウトプットの学習サイクルを回す|Smart Boarding

「Smart Boarding」は、株式会社FCEトレーニング・カンパニーが提供する、プロ講師のオンライントレーニングを受講できるeラーニングシステムです。動画でのインプット学習と、オンラインディスカッションやライブレッスンでのアウトプット学習のサイクルをくり返して行うことで、ビジネスの現場に近いリアルな研修がオンラインで可能になっています。

受講者のスキルや役割に合った方法で学べるよう、階層別のよくある課題に合わせた学習コースが多数用意されているのも特徴です。

URL:https://www.smartboarding.net/

多くのユーザーが利用するシンプルで柔軟なシステム|eden LMS

「eden LMS」は、エデン株式会社が提供するeラーニングシステムです。ユーザー数は45万以上で、大小さまざまな企業が導入しているシステムです。簡単にコンテンツ作成ができるシンプルで使いやすいシステムと、リーズナブルかつ月単位で利用プランを変更できる柔軟な料金設定が特徴となっています。

eラーニングだけでなく集合研修の受講者募集や管理もできるため、オンライン・オフラインそれぞれを組み合わせた研修を実施したい企業にとっても導入しやすいシステムです。

URL:https://eden.ac/e-learning/

情報共有システムとしても活用可能|ひかりクラウド スマートスタディ

「ひかりクラウド スマートスタディ」は、NTT東日本が提供するeラーニングプラットフォームです。研修だけでなく社内の情報共有にも活用できるツールで、既にある手持ちの資料をそのままアップロードして、研修資料や社内マニュアルとして配信し一括管理することができます。

自動正誤判定ができるドリルや人の手で添削可能なレポート、最大200名接続可能なライブ(Web会議)など、研修に便利な機能が備わっています。サポートセンターが21時まで対応しており、夜間に問い合わせができて安心です。

URL:https://business.ntt-east.co.jp/service/e-learning/

人材育成のノウハウが詰まったシステム|Knowledge C@fe

「KnowledgeC@fe(ナレッジカフェ)」は、株式会社富士通ラーニングメディアが提供するeラーニングシステムです。人材育成会社が設計し、研修効果を高めるためのノウハウや、これまでの研修運営経験をもとに考え出されたシステムで、専任部隊のサポートを受けることができます。

教育コンテンツは1500以上の多彩なものが用意されています。研修実施前の受講者の現状を把握し、研修後に効果測定を行うことも可能で、その結果をもとにより良い研修となるようブラッシュアップしていけるシステムとなっています。

URL:https://www.knowledgewing.com/kcc/cafe/

パソコンに慣れていない人にも分かりやすい|学びばこ

「学びばこ」は、株式会社テクノカルチャーが提供するeラーニングシステムです。クラウド型だけでなく、買い切りでライセンス無制限のパッケージ型もあるのが特徴で、どちらもカスタマイズしながら利用できます。総使用ユーザー数は50万以上で、数多くの企業が導入していることが分かります。

アイコンなどが多く配置された画面は、年齢やITスキル問わず直感的に利用しやすくなっています。カスタマイズへの対応が柔軟で、自社の受講者にとって使いやすい形に合わせることができます。独自教材の作成や学習状況の管理も、シンプルで分かりやすいシステムです。

URL:https://manabibako.com/

動画とチャットでわかりやすい学習を|MENTER

「MENTER(メンター)」は、WHITE株式会社が運営するデジタル人材育成サービスです。一見難しい印象を抱きがちなDX化・デジタル化に関する知識をチャットや動画で気軽に学ぶことができます。PCからもスマホからもアクセスできるため、通勤時間の合間のスキマ学習も可能となっています。

また、取り組みやすい定期テストが行われることで従業員のスキルの定着度や成長率を可視化できるところも魅力的です。コース別の学習量・達成率からどれだけ活用されているかを把握できるため、導入後ほったらかしにならず、無駄なコストになることを防げるのは導入担当者として安心のサービスだといえます。

URL:https://menter.jp/

eラーニングでエンゲージメント向上を

eラーニングは、時間と場所を選ばず受講者の都合に合わせて学習ができる便利なシステムです。会場費や交通費などのコストを抑えられ、研修担当者の業務負担を軽減できることから、導入する企業が増えてきている研修方法でもあります。

システム導入の際は、自社の状況や従業員のITスキルなどを把握した上で、長く使い続けやすいものを選ぶとよいでしょう。運用時は個々のモチベーション維持につながるフォローを心がけ、定期的な理解度チェックや教材のアップデートを実施することが重要です。

オンライン上で教育・研修が行えるeラーニングをうまく活用して、従業員のスキルアップやエンゲージメント向上に役立てていきましょう。

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執筆者 Writer

おかんの給湯室編集部

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