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オフィス環境

【オフィスの存在意義】400人メンバー全員がテレワークで勤務中のニットがあえてオフィスを構える意味

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株式会社ニット小澤さんによる、自社におけるフルリモートでの組織運営上の知見をまとめた連載【活躍し続けられる組織をつくる】。第3回目の連載は、「オフィス不要論」です。

緊急事態宣言をきっかけに都内を中心に多くの企業がリモートワークに踏み切りました。そこから「オフィスの必要性」が議論されています。

コロナ禍より前から400人メンバー全員がテレワークで働く株式会社ニットは、都内にオフィスを構えています。リモートでの評価制度、業務コミュニケーションが確立している中で、なぜオフィスを作ったのでしょうか。

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テレワークの推進による「オフィス不要論」の出現

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で多くの企業がテレワークを推進してきました。そんな中、「テレワークが中心となって出社の必要がないのに、オフィスって本当に必要?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

あるニュースによると、2020年8月の東京ビジネス地区の『空室率』は3.07%と30カ月ぶりに3%を上回ったそうです。オフィスの縮小傾向に伴う解約の影響や、新築ビルの成約の動きが小規模にとどまったことが背景と報じられています。

参考:ニューノーマルでオフィスビルの『空室率』上昇

しかし、個人的にはそもそも「テレワークが絶対良い!」とは言い切れない側面もあると考えています。今回はオフィスの必要性を考えながら、テレワークという働き方について改めて考えていきたいと思います。

フルリモートのニットでもあえてオフィスを構えている

私たちニットは、5年前からテレワークを前提に創業し、世界33カ国に在住し、現在400人全員がテレワーカーという働き方で運営をしているフルリモートの組織です。

しかし、ニットはあえてオフィスを構えています。その理由は大きく2つ「みんながいつでも集まれる場所を創りたい」「対面が向いている業務もある」からです。

もちろん世界中にメンバーがいるので物理的な理由でオフィスに来られない方もいますが、ニットの代表の想いとして、「いつでもここに戻って来てほしい」「家族も含めたたくさんの人が遊びに来てほしい」という働くみんなにとって心理的安全のある場を作りたいという気持ちでオフィスを構えています。

また、「テレワークより対面が向いている業務」もあります。下記のように、何気ない会話からイノベーションが生まれ、成果がでるのではないかと思っています。

一方で、ジョブ型(自分自身の専門スキルを活かして明確な役割を遂行する働き方)で、1人で集中して業務を推進したり、事務作業などの仕事では、テレワークはとても合っていて高い生産性が見込めます。

また、1人ひとりがプロフェッショナルで、互いの信頼関係の元に繋がっている場合も、テレワークが有用だと思います。

私自身は業務内容によって、雑談やディスカッションのためにオフィスへ出社したり、集中するために在宅ワークにしたり、気分転換のためにカフェで仕事をしたりと「オフィスへ出社」と「テレワーク」のハイブリッド型で働いています。最近では、ワーケーションで、沖縄へ行って休日はダイビング・平日は普段通りの仕事を実施したりもしました。

最近、少し違和感を覚えるのは、「週2日在宅」というのは、リモートに慣れる意味ではいいと思いますが、本質的ではないように感じています。「なぜテレワークをするのか?」「なぜオフィスワークをするのか?」ということを、会社単位というより、部署単位で目的を明確にすることでより生産性高く働くことができると思います。

高い生産性とは、最小の労力・時間・金額(input)で、最大の成果を出すこと(output)です。

そんな生産性の向上に必要な解決策として、「今ある労働力をどう最大化させるか」と「雇用だけではない選択肢の対策」が必要です。そのために業務の洗い出しと仕分けをし、テレワーク向きな仕事・対面が合っている仕事を明確にすることが大事だと思います。

以下、その具体的な流れです。

■業務の最適化フロー■
①業務の洗い出し
②業務の仕分け
 -1:【コア業務】と【ノンコア業務※】に分ける
 -2:【コア業務】を【オンライン】【オフライン】に分ける
③:ノンコア業務を【なくす】【減らす】【誰かに頼む】に分ける
④:【誰かに頼む】の依頼先を検討

※ノンコア業務:必ずしも自分じゃなくても良い業務

上記の流れは、生産性の高いテレワーク組織を作っていく上でも、とても重要です。この業務仕分けをしないままテレワークを実施すると、会社で行っていたことをそのまま家で行う、という発想になり、非常に生産性が下がります。

その他のニットのリアルで会う機会

ニットではオフィス以外にもリアルで会う機会を定期的に設けています。(新型コロナウィルスの影響で現在は停止しています)

メンバーの家族へ会いにいく秋沢社長

社長の秋沢は「名もないベンチャーで働くということに対して、ご家族は心配だろうから」とメンバーが住んでいる長野・鳥取・大阪へ社員の家族に会いに訪れています。また、エルサレムに住むメンバーにも会いに行きました。

このように「メンバーやメンバーの家族をも大事にしたい」という気持ちが、会社のスタンスである「働くメンバーが、働くということを通じて、幸せになってほしい」という気持ちの表れだと思っています。

年に2回の合宿は一泊二日の泊まり込み

ニットの合宿は年に2回あり、海外在住のメンバーも日本へ帰国し、日中はみんなの相互理解を行ったり、会社の未来について語り合ったり、夜はお酒を酌み交わしながら夢などを語り合って親睦を深めたりします。

さすがに、今年は、新型コロナウィルスの影響でオンラインで行いましたが、やはりリアルに会う緊張感と親密感は大事だなと再認識したのも事実です。

クライアント様・ニットメンバーが集まるミートアップ

ミートアップはクライアント様と、ニットメンバーがリアルに顔を合わせ、交流するための機会として企画しています。コロナの前はニットのオフィスで開催したり、大きな会場を貸し切って実施したりしていました。

クライアント様と担当のメンバーが仕事の話だけでなく、何気ない話などを通してお互いをより深く知ることができる機会として重要視しています。

結論、みんなで対面で会う場所はあった方が良い

表題の通り、私は「テレワークを推進する企業でも、対面で会う場所はあった方が良い」と思っています。

しかしそれは必ずしも「オフィス」という形態じゃなくても良いです。例えば、コワーキングとか、カフェで落ち合って会話するとか。頻繁でなくても、「リアルに会って話をする」ということは、仕事を円滑に進めるためだけでなく、信頼関係という組織活性化のために必要なことだと考えています。

もちろんニットも400人フルリモートですし、私もリアルに会ったことのないメンバーがほとんどです。だからこそ、「いつか、リアルに会ってみたいな」といつも思っています。

それに、よく勘違いされるのですが、「テレワークが正しい!みんなテレワークにしましょう!」という気はありません。それよりも、リアル・テレワークという働き方のそれぞれの強みを理解しながら、自社の状態や部署の特徴として、どちらを選択するかを思考し、実践するのが大事だと思います。

今回の記事を通して皆様のオフィスに対する考え方のヒントになれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!

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Writer 執筆者

おかんの給湯室編集部

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