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オフィス環境

働きやすい職場の特徴とは。調査からわかった見直しポイントから整えよう!

オフィス環境

2020/11/16


転職に対するハードルが下がり、終身雇用があたりまえではなくなってきた昨今。「働きにくい職場で勤め続けるのではなく、自分にとって働きやすいところへ転職する」という選択は、今や珍しいものではありません。

人材不足が深刻化している世の中で、いかに従業員が「働き続けたい」と思う職場をつくり離職を減らすかは、企業の成長にとっても重要なこと。この記事では、働きやすいと言われる企業の事例をご紹介しながら、より働きやすい職場をつくるための取り組みについて解説します。

従業員が「働きやすさ」を感じるポイントとは

では、従業員にとって働きやすい職場とは?

給与や待遇、福利厚生の充実、自由度の高い勤務制度などさまざまな要素が考えられますが、実際に働く従業員はどういったポイントに「働きやすさ」を感じるのでしょうか。

1.時間や場所にとらわれない働き方ができる

2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークやフレックスタイム制の導入など、時間や場所にとらわれない働き方が増えてきました。

こうした働き方はプライベートを充実させることができたり、家事や育児と仕事の両立がしやすくなったりと、従業員にとっての「働きやすさ」にもつながっています。

緊急事態宣言が発令された際にすべての従業員が在宅勤務を利用し、80%以上の従業員が完全在宅勤務を行っていたTech Fun株式会社によるアンケートでは、96.8%もの従業員が緊急事態宣言の解除後でも在宅勤務の活用を希望するという結果が出ています。

アンケート:緊急事態宣言解除後の希望の働き方
参照:緊急事態宣言解除後でも、社員の90%以上が「在宅勤務と職場勤務の併用」を希望。約2ヶ月間の一斉在宅勤務を経てアンケートを実施

また、通勤時間が無くなることで睡眠時間が確保しやすくなったという声も。自分のペースに合わせた自由な働き方が選べると、健康増進にもつながり従業員の満足度も向上すると考えられます。

2,社内の風通しが良い

株式会社OKANが全国の働く男女3,760名を対象に行った調査によれば、人々が働くうえで最も大切にしているのは「気軽なコミュニケーションができる環境」「良好な人間関係」という結果に。


アンケート:仕事をする上で「オフィスに必要である」と思う環境をお答えください。
参照:< withコロナで変化する「働くこと」に関する調査②>従業員が求めるのは「気軽なコミュニケーション環境」約7割の従業員が ”オフィスに必要”と回答

アンケート:働くうえで最も大事にしたい価値観
参照:< withコロナで変化する「働くこと」に関する調査②>従業員が求めるのは「気軽なコミュニケーション環境」約7割の従業員が ”オフィスに必要”と回答

業務を行う上で、従業員同士の人間関係が良好かどうかは非常に重要です。人間関係が悪いとコミュニケーションの数が減り、職場の雰囲気も悪くなってしまいがち。結果、業務の効率が悪くなったり、従業員の生産性が下がったりといったことにつながってしまうでしょう。

3.休暇や福利厚生の充実・残業の少なさ

株式会社グローバルウェイが運営するキャリコネによる「正社員が働きやすい都道府県ランキング」にランクインした企業の口コミには、有給休暇の取りやすさや残業時間の少なさについてのポジティブな意見が多く挙がっています。

このことから、有給休暇を取りやすい空気がある、長期休暇の制度がある、残業や休日出勤を強要されないなど、適切な労働時間と休日を重視している企業が「働きやすい」と評価されていることが分かります。

また、社宅や寮、健康診断(人間ドック)といった福利厚生制度が充実しているという口コミも。従業員は、業務を行う環境そのものだけでなくプライベートを大切にしてくれる企業かどうか、といったポイントでも「働きやすさ」を判断していると言えるでしょう。

参考:「正社員が働きやすい都道府県ランキング」を発表 1位は愛知県(企業口コミサイトキャリコネ)

4.適切な人事評価がなされている・教育や研修が充実している

今の時代は「会社が労働者を選ぶのではなく、労働者が会社を選ぶもの」というように考え方も変わってきました。働きやすい職場をつくるには、社内教育や研修の充実、適切な人事評価とその結果がきちんと反映される報酬制度といった面も大切にしていかなければなりません。

従業員が「教育・研修が充実し、自身の業務が正当に評価された給与が支払われている」と感じれば、自然と企業へのエンゲージメント(愛着・思い入れ)も高まるものです。

また、エン・ジャパン株式会社が行った1万人アンケートによると、転職を考えるきっかけとして挙がっているのは「やりがい・達成感を感じない」「給与が低い」が上位に。続いて「人間関係が悪い」「自分の成長が止まった・成長感がない」「評価・人事制度に不満があり」「社風や風土が合わない」といった項目が挙がっています。

「働きやすい職場」とは、こういった不満を抱くことのない環境なのではないでしょうか。

アンケート:「現在転職を真剣に考えている」「漠然と考えている」と回答した方にお聞きします。転職を考え始めたきっかけを教えてください。(複数回答可・男女別)
参照:『エン転職』1万人アンケート(2020年8月)「転職のきっかけ」実態調査|エン・ジャパン株式会社

「働きやすさ」を感じる職場の特徴

上記で述べた結果をまとめると、「働きやすい職場」とは以下のような特徴を持っていると言えるでしょう。

・自分のペースで働ける、時間や場所にとらわれない働き方ができる
・人間関係が良好、社内の風通しが良い
・労働時間が適正、休暇が取りやすい
・福利厚生が充実している
・人事評価が公正になされている、適切な給与が支払われている
・社内教育や研修が充実している

この特徴を満たしている企業は従業員の定着率が高く、従業員満足度も高いと考えられます。

リテンションマネジメントの考え方もヒントになる!

働きやすい職場であるということは、つまり「働き続けられる」職場でもあるということ。そこで役立つのが、「リテンションマネジメント」という考え方です。これは人材定着・従業員活躍のための管理手法で、従業員が長く働き続けられるようにするためのヒントにもなります。

リテンションマネジメントには、10個の要素があります。

1.福利厚生
2.従業員満足度の向上/エンゲージメント
3.ワーク・ライフ・バランス
4.健康/メンタルヘルス
5.働く環境・制度の整備
6.適正な評価
7.報酬
8.マネジメント
9.育成・能力開発
10.採用からのオンボーディング

関連記事
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
リテンションマネジメントで離職を防ぐ!10つの要素と取り組むポイントを解説!|おかんの給湯室

実際の企業事例と取り組みをご紹介

では、実際に「働きやすい」と言われている企業の事例や取り組みを見てみましょう。

日本トップレベルの福利厚生の充実に注力|トヨタ自動車株式会社

愛知県に本社を置き、自動車の製造・販売を行うトヨタ自動車株式会社。同社は従業員こそが安定した経営基盤を支えるとし、その考え方は「人事労務トヨタウェイ」として示されています。

戦後から現代まで「より安定した」「より充実した」「より不安のない」生活を目指して、福利厚生の充実に力を入れ改善し続けてきたことでも有名。あらかじめ付与されたポイント(予算)の範囲内で、従業員自身がさまざまなメニューの中から選んだものに対して会社の補助を受けられる、選択型福利厚生制度という取り組みなどを行っています。

そのほか、良い仕事をするために従業員の心身の健康は欠かせないものと考え、経営トップが自ら「健康第一の会社を目指す」健康宣言をしていたり、疾病予防のための8つの生活習慣「健康チャレンジ8(エイト)」を定めて全従業員の健康レベル底上げを図ったりしています。

トヨタ自動車株式会社
参考:TOYOTA Sustainability Date Book(PDF)|トヨタ自動車株式会社
働く環境と制度|トヨタ自動車株式会社

ワークライフバランスに配慮したさまざまな制度|サントリーホールディングス

主に食品事業や健康食品事業を展開しているサントリーホールディングス。同社はテレワークの導入を国内でもいち早く行ったり、ワークライフバランスに配慮するなど働きやすさを常に追い求めており、「エンプロイヤーブランド・リサーチ ~いま最も働きたい企業 2019~」では日本第一位を獲得しました。

特に育児の際に利用できる制度は幅広く、育児休暇や介護休職からの復職を支援する制度が設けられ、従業員の人生に寄り添う仕組みづくりがなされていることが分かります。

22時の一斉消灯・労働時間情報一元管理システムの導入といった労働時間の管理や、連続休暇取得のための計画表提出が義務化され未取得者への督促を行う、といった取り組みも。従業員一人ひとりが安心して健やかに働けるよう、多様な働き方を支援する制度の充実に注力しています。

サントリーホールディングス
参考:働きやすい職場づくり|サントリーホールディングス
サントリーホールディングス株式会社:働き方・休み方改善取組事例
サントリーHDが日本で最も働きたい企業に決定!【エンプロイヤーブランド・リサーチ ~いま最も働きたい企業 2019~】 | ニュースリリース | 世界最大級の総合人材サービス

自由度の高い勤務制度や「20%ルール」が魅力|Google合同会社

検索エンジンとして有名なGoogleは、その事業内容だけでなく、働く環境という面でもとても魅力的な企業です。

ビリヤード台や卓球台、竹ガーデンなどがある個性的なオフィスはもちろん、栄養バランスの取れた完全無料の食事が食べられたり、残業がほとんどなく働きたい時間だけ働くというスタイルが採用されていたりと、うれしい福利厚生・自由度の高い勤務制度が評判となっています。長期休暇を取って海外旅行にも行きやすい雰囲気があり、それが働きやすさにもつながっています。

仕事時間の20%を、従業員が個人的に挑戦したい仕事やプロジェクトに割ける「20%ルール」は、他の職種を体験できるチャレンジングな制度として世界的にも有名です。どんどん挑戦し失敗することで、また新たな目標に向かうことができるため、従業員の満足も高いのだそう。

Google合同会社
参考:グーグル社員の「働く満足度」は、なぜこれほど高いのか?――「元気な外資系企業」シリーズ〜第6回 グーグル

育休取得を促す積極的な声かけや体制づくりを実施|株式会社TBエンジニアリング

自動車内装部品の開発や設計を行う株式会社TBエンジニアリング。同社はワーク・ライフ・バランスを経営の重要課題のひとつとして方針に掲げ、男性従業員も育休が取れる職場環境を整備しています。

育児休業を取得するにあたっての不安や、周りの従業員への影響を軽減するため、全体にではなく一人ひとりに声かけをして、該当者には育休取得を積極的に促しているのだそう。職場の誰が離れることになってもカバーできるような体制づくりがなされているので、育休を取る従業員の精神的な負担も軽減され、育休制度が活用しやすくなっています。

これまでに男性従業員は7人が育休を取得しており、中には10か月など長期の育休取得者も。こうした取り組みの結果が、豊田市「はたらく人がイキイキ輝く事業所『イキイキ大賞』」や「愛知県ファミリーフレンドリー企業」での表彰にもつながっています。

株式会社TBエンジニアリング
参考:働きやすい職場事例集 働きやすい職場事例集

従業員の健康を推進する積極的な取り組み|株式会社ソフトウェアプロダクツ

株式会社ソフトウェアプロダクツは、受託システム開発や情報機器の販売などを行うIT企業。従業員の健康は重要な経営資源のひとつと捉え、「健康方針」「健康理念」「健康目標」を掲げながら健康経営に努めています。

従業員の健康を推進するため、健康診断の項目を増やしたり、再検査対象となった従業員を把握し受診を促したり、スポーツクラブの会費補助、メンタルヘルス研修などを実施。こうした取り組みの結果、健診受診率は100%、従業員の喫煙率は40%から20%へ減少したとのこと。

健康を積極的に支援することは、従業員のQOL(生活の質)を向上させ、いきいきとした生活を送ることにもつながります。また、「健康経営優良法人2020(中小企業法人部門)」の認定も受けており、企業にとって従業員の健康は仕事の生産性や企業価値を向上させることにもつながっています。

株式会社ソフトウェアプロダクツ
参考:健康経営|株式会社ソフトウェアプロダクツ

より働きやすい職場にするための取り組みとは?

働きやすい職場をつくることは、従業員のモチベーションを向上させ「働き続けたい」と感じてもらい、離職率を下げることにも役立ちます。より働きやすい職場にするためには、上記の企業事例などを参考に、さまざまな面から改善ポイントを探っていくとよいでしょう。

福利厚生の見直しはそのひとつ。たとえば、食堂を充実させることで従業員同士のコミュニケーションの場が生まれたり、栄養バランスの良い食事を食べて健康レベルが上がったりといった効果が出ることも。

企業内に冷蔵庫を設置して、お惣菜やご飯を常備するサービス「オフィスおかん」なら、時間帯に関係なく健康的な食事が取れて従業員の健康維持にもぴったりです。働く従業員の健康管理は生産性の向上にもつながりますよ。こちらの記事では、便利な自販機プランについても説明しています。

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オフィスに惣菜自販機?オフィスおかんの自販機で健康経営・働き方改革を!

コミュニケーションの機会を増やして社内風土の改善を図り、良好な人間関係を築ける環境をつくるのもよいでしょう。従業員に実態調査をしながら、若手や新入社員でも自由に発言できる職場になるよう企業側が積極的にコミュニケーションの場を設けるなどの取り組みを行うことで、より働きやすい職場にすることができます。

就業規則を見直し、適切な労働時間の管理を行うことも大切な取り組みのひとつ。「残業は当たり前」「有給休暇の取得は難しいもの」といった風土の企業には、従業員も愛想を尽かしてしまいます。有給休暇の取得推進や長期休暇制度などを取り入れることで、従業員は「しっかりと休息をとることができる、働きやすい職場」だと感じます。

また、結婚や出産、介護といったライフイベントによって勤務の継続が難しくなってしまわないよう、フレックスタイム制やリモートワークといった多様な働き方を許容することも必要です。従業員の人生に寄り添った働き方ができる企業は、長く愛されるもの。結果的に、企業全体の生産性向上や成長にもつながると考えられます。

従業員の人生を支えていける職場づくりを

「働きやすい職場」とは何か。それは「従業員の人生を支えていける職場」だと言えます。良好な人間関係があり、自由な働き方ができ、休息をしっかりと取ることができる企業。それこそが、「働きやすい職場」なのではないでしょうか。

これからより働きやすい職場づくりをしていきたいと考えている企業担当者の方は、5年後や10年後の未来にも働き続けられる、働き続けたいと思える企業であるかどうかを大きなポイントとして、従業員の立場から「働きやすさ」を考えてみるとよいでしょう。

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Writer 執筆者

おかんの給湯室編集部

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