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5分でわかるウェルビーイング|意味・効果・事例は?

政府が推進する働き方改革によって、働き方そのものが見直されつつあります。長時間労働や有給取得率の低さなど、労働者の生活・労働環境に重くのしかかっていた負担。政府はワーク・ライフ・バランスの充実などを目標に掲げ、徐々に改善の兆しを見せはじめました。

労働者が気持ちよくポジティブに働くためには「労働者の健康」が良好に保たれることが大切。そこで近年注目を集めるのが「ウェルビーイング(well-being)」という概念です。

ウェルビーイングに着目することで、労働者のモチベーションアップ・生産性向上につながると期待されています。近年、多くの企業経営陣の頭を悩ませている深刻な人材不足。優秀な人材確保・離職率低下のためにも、ウェルビーイングは企業にとって重要な取り組みとなるでしょう。

本記事ではウェルビーイングの概念をはじめ、世界での捉えられ方、事例にも注目しながら解説していきます。これからの企業経営を明るいものとすべく、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ウェルビーイングとは?

「ウェルビーイング(well-being)」とは、「良好な状態」のことです。具体的には、個人それぞれの権利・自己実現が適切に保障されながら、身体的にも、精神的にも、社会的にも良好である状態を指します。世界保健機関(WHO)憲章の全文において、「健康」の定義について以下のように記載されています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

引用元:公益社団法人 日本WHO協会|健康の定義について

ウェルビーイングはビジネスシーンで使われるキーワードであると同時に、社会福祉においても使われている考え方です。疾病などを持つ社会的弱者に対し、最低限の生活保障だけにとどまらず、人としての尊厳を確保し生活のクオリティを保つために必要な概念だとされています。
ウェルビーイングは「幸福」と翻訳される場合もあり、人が健全な状態であることがすなわち「幸福」だと読みかえられるということでしょう。

ウェルビーイングがなぜ今注目されているのか

ウェルビーイングに注目が集まった背景には、昨今の国内情勢が大きく関連しています。大きな理由としては、以下の2つが挙げられます。

  • 労働力減少による優秀な人材不足
  • 働き方改革の推進による多様な働き方への容認、意識改革

日本経済は戦後の高度成長期を経て、大きく発展してきました。そんななか労働者の健康管理は、あくまで「健康が損なわれないように、病気などにならないように」という考え方が定着していました。

当時は労働者の「健康管理はコストである」と考えられていたものの、昨今では「労働者を守り、投資するものである」という意識の変化が生まれてきています。企業に貢献する人材を大切にし、安心して働ける環境づくりのためにも、ウェルビーイングが重要だといえるでしょう。

また現在、労働力は減少する一方で求人数は増加の傾向にあります。長らく定着していた「終身雇用制」から、それぞれの労働者が「自分らしく働ける環境」への選択肢が多様化しているのが現状です。

給与が高ければ優秀な人材が集まるという単純な採用活動では、もはや人材が集まらない状況でもあります。ウェルビーイングに取り組むことで、労働者が働きやすい環境づくりに寄与し、結果として人材の確保につながります。

日本の幸福度

国連は、毎年3月20日を「世界幸福デー」と定めています。例年同時期に「世界幸福度報告書(世界幸福度ランキング)」が発表されており、2018年のランキングでは日本は54位という結果でした。

この調査では、それぞれの国で1,000人程度に「現在の幸せを10点満点中であらわすと何点か」を回答してもらいます。この他、人口当たりのGDPや社会支援など複数の項目も加味してランキングされています。

「幸せとは何なのか」これは人それぞれ、国民性や文化の違いで感じ方も異なるでしょう。形がないからこそ、それぞれ個人が自分らしくポジティブで気持ちよくいられることが重要だともいえます。

参考元:
世界幸福報告2018

世界で広がるウェルビーイング

企業がウェルビーイングに取り組むことは、労働者の企業への貢献度、企業の成長・発展に大きく期待できるとして、日本に限らず多くの国が注目しています。

ウェルビーイングの満足度が高い国とは?

福利厚生の一環として食事補助「チケットレストラン」を提供しているエデンレッドの子会社バークレーバウチャーズが「2016 年度 Edenred-Ipsos Barometer調査」にて、世界におけるウェルビーイングに関する調査を行ないました。

世界15カ国・14,400人を対象としており、ウェルビーイングに対して満足度が88%と1位だったのはインド。全体的には71%である一方で、日本は44%と最下位となっています。14位のイタリアは63%であり、日本がいかにウェルビーイングの満足度が低いかということが顕著にあらわれています。

出典:バークレーバウチャーズ、世界における職場でのウェルビーイングに関する「2016年度Edenred-Ipsos Barometer調査」の結果
参考:株式会社エデンレッドジャパン

この調査において、10項目ピックアップし「職場環境」「仕事へのモチベーション」「上司からの配慮」の3要素にカテゴリー分けしています。それぞれの回答結果において、日本は職場環境において比較的点数が高いことがうかがえるものの、仕事へのモチベーションにおいて低いのが特徴です。

一方で1位だったインドをはじめ、メキシコ・ブラジル・チリといったランキング上位の国は、すべての項目で高い点数となっています。なかでも仕事へのモチベーションにおいて高評価であり、日本とは逆の結果が出ているのは注目すべき点です。

近年ウェルビーイングで注目を集める国は?

近年ではオランダがウェルビーイングで注目を集めています。生活環境がよく、働きやすく、生活しやすい国ともいえるオランダ。一方で国土が広大であるものの、人口は日本の7~8分の1です。

各地域に散らばる優秀な人材を確保し、長く働いてもらうため、ウェルビーイングの取り組みに注目する企業が増えています。なかでも特に、金融・保険業界が注目。

もともとオランダは環境保護に対して積極的な国でもありました。地球にやさしく、人にやさしい考え方・技術・建物などが数多く存在することも影響し、ウェルビーイングにも自然と注目するに至ったのでしょう。

ウェルビーイングと良い組織

2018年9月6日に開催された「Future of Work Japan 2018」において、予防医学研究者の石川 善樹さんによるトークセッション「良い組織とは何か?~ウェルビーイングという視点~」が行われました。

参考元:
PR Table Community “良い組織”へ導く次の時代のキーワード、”ウェルビーイング”という視点

石川さんが言うには、科学的に「良い組織」について考えた場合、さまざまな現象で共通するパターンをもとにモデルをつくりあげていきます。

例えば良い組織とは、「生産性が高い」「社員が健康的」とすると、それを説明するための概念を考えてみます。モチベーションという概念を挙げた場合、「モチベーションが高いチームでは社員が健康的で生産性が高いことが多い」ことを見つけます。
さらに良い組織をつくる概念を考えていくことで、統合的なモデルができあがっていきます。

石川さんが言う、ウェルビーイングの視点から見た「良い組織」をつくる概念には、以下の3つのポイントが重要です。

  • 測定可能であること
  • 操作可能であること
  • 広範囲において影響力を持つこと

これらの条件を満たすのが「ウェルビーイング」だとしています。ウェルビーイングに取り組む企業ほど、良い現象(健康的・生産性向上・創造性向上・離職率現象など)がたくさん起きていることがわかってきたためです。

良い組織につながる「ウェルビーイング」はどのように評価する?

良い組織をつくる概念として、ウェルビーイングが有効だとしていますが、労働者がウェルビーイングであるかどうかを評価するには、大きく以下の3つの要素を用います。

  • 生活評価
  • ポジティブ体験
  • ネガティブ体験

ポジティブ・ネガティブ体験については、単純にどういった体験をしたのかを質問します。それぞれ3つの観点から質問し、ウェルビーイングかどうかを評価することで、その企業に何が足りないか、どこを改善すべきかが明らかになってきます。

質問内容は、例えば「あなたは幸せですか?」と聞くのではなく、「よく眠れましたか?」「明るい話題はありましたか?」「やさしく接してもらえましたか?」などの質問項目でチェックします。

先述したように、幸福度はそれぞれの国・地域、によって感じ方が異なるとともに、言葉そのものの意味もまったく同じではありません。グローバルな観点では測定しにくいのが「幸せ」という言葉だといえるでしょう。

ウェルビーイングと組織の事例


出典元:PwC Japanグループ ウェルビーイング(健康経営)

ここでは、「PwC Japanグループ」におけるウェルビーイングの取り組み事例をご紹介します。「PwC(プライスウォーターハウスクーパース)」は、世界4大会計事務所・総合コンサルティングファームの1つとして知られ、本拠地はロンドン。そのうち、日本におけるメンバーファームが「PwC Japanグループ」です。

PwCでは、

「成功する人々はウェルビーイング(心身の幸福)を軽視しない。成功する組織はそこで働く人々がウェルビーイングを追求できるような環境を提供する。」

引用元:PwC Japanグループ 代表からのメッセージ

という考え方をもとに、積極的にウェルビーイングに取り組んでいます。また、ウェルビーイングを以下の「Physical」「Mental」「Emotional」「Spritual」の4つの領域からとらえています。


出典元:PwC Japanグループ ウェルビーイング(健康経営)

主な取り組みとしては、以下の項目を強化領域としてピックアップしています。

・健康維持や増進活動の推進
(定期健康診断など一般的なものから、ウェルビーイングセミナー・マッサージルームの設置など)

・メンタルヘルス対策の推進
(年1回のストレスチェックやメンタルヘルス研修・カウンセリングサービス・職場復帰支援プログラムなど)

・長時間労働対策の推進
(残業時間のモニタリング・管理職向け労務管理研修・休日や夜間のメール・電話を制限する社内ルールなど)

PwCでは、ウェルビーイングの最終目標は、健康的で成長や幸福を感じながら、モチベーションを高く持って働けることにあります。社員それぞれが資産であり、ベストな状態で仕事をすることが、価値最大化につながるとして積極的に推進しています。

まとめ

ウェルビーイングは、世界各国で注目を集めている取り組みのひとつ。一方で、仕事に対する意識改革がいまだ発展途上ともいえる日本において、早急に取り組むべき課題ともいえるでしょう。

今回ご紹介したウェルビーイングにおける満足度調査結果において、日本人の「仕事に対するモチベーション」が低いことが明確になりました。他国と比較して「企業に対して不安がある」「朝、出勤するのが楽しく感じられない」「刺激的な職場環境ではない」などの項目でポイントが高く、職場で楽しく働けていないのが現状です。

「この職場で働きたい」「毎朝、出勤するのが楽しみ」といった意識へ改善していくには、これまでにない付加価値・福利厚生を提供していくことも重要でしょう。

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