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仕事ができる人は、顔と名前の覚えがいい?! 調査で判明した社内コミュニケーションの重要性

働き方改革をリードする株式会社カオナビが運営する、HRテクノロジーや組織・人事領域の先端研究機関「カオナビHRテクノロジー総研」は、20代~50代の会社員、男女600名を対象に「社内コミュニケーションと働き方」に関する調査を行いました。

仕事の目標を達成するための意外な秘訣とは!?「仕事ができる人」への近道は、社内の人の顔と名前を覚えることだった!

新年度が始まりはや1ヶ月。「新たな環境で結果を残そう」と日々努力している人も多いのではないでしょうか。

しかし、「働き方改革」が叫ばれる中で、単に時間をかけて仕事をするのではなく、限られた時間で成果を出すことが求められる時代となりました。

そのような社会情勢を受け、生産性を上げながら目標を達成するためには、何をしたら良いのかと悩む方も多いでしょう。

今回、「カオナビHRテクノロジー総研」 が、社内の人の顔と名前を認識している度合い(※1)に着目し、顔と名前を覚えることによって業務目標の達成度やプライベートの充実度にどのような影響があるのかを調査しました。

この調査によりますと、一般社員(非管理職)600名に「あなたは普段仕事で関わる人たちについてどのくらい認識していますか?」と質問したところ、社内の人の顔と名前を「よく覚えている」「まぁ覚えている」人は46.2%、「あまり覚えていない」人は53.8%という結果となり、半数以上の人が社内の人の顔と名前を「あまり覚えていない」ことが分かりました。

(※1)認識している度合い
70~100%:顔と名前を「よく覚えている」人
40~60%:顔と名前を「まあ覚えている」人
10~30%:顔と名前を「あまり覚えていない」人

調査概要

調査期間 :2017年11月10日(金)~11月13日(月)
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :従業員数100人以上1,000人未満の会社で働く会社員(非管理職)男女20歳~59歳
サンプル数:n=600
以下の年齢、性別でn=75ずつ均等割付で回収。
(20歳~29歳 男女/30歳~39歳 男女/40歳~49歳 男女/50歳~59歳 男女)

1.社内の人の顔と名前を覚えている人ほど仕事ができる!

社内の人の顔と名前を覚えていることと、業務目標を達成することに関係があるかを調べました。【図1】

「あなたは仕事の目標(数値、業務)をどの程度達成していますか?」という質問をしたところ、業務目標を達成している人(達成率100%以上)の割合が、社内の人の顔と名前を「よく覚えている」人は48.4%、「あまり覚えていない」人は30.9%という結果となりました。

業務目標を達成している人の割合は、「よく覚えている」人の方が36.1%高く、「顔と名前を覚えている」人ほど業務目標を達成している傾向にあると言えそうです。

仕事ができる人になるための第一歩として、まず社内の人の顔と名前を覚えることに注力してみてはいかがでしょうか。

(※2)「よく覚えている」人を100%としたときに、「あまり覚えていない」人との差を割合で算出。

これ以降の調査結果は、すべて値が大きい方を100%として、比較対象との差を割合で算出している。

また、業務目標を達成していることと、目標達成のために社内メンバーとの協調を重要視する傾向に関係があることが分かりました。【図2】

目標達成のために社内メンバーとの協調が重要だと感じる人は、業務目標を達成している人(達成率100%以上)では9割以上が重要だと感じているのに対し、業務目標を達成していない人(達成率50%以下)は53.1%と、業務目標を達成している人ほど、目標を達成している上で社内メンバーとの協調が重要だと感じているようです。

2.顔と名前を覚えると好感度がアップ!?

次に、挨拶をされる際に名前を呼んでもらえると嬉しいと感じるかを質問したところ、75.3%の人が嬉しい(「とても嬉しい」「嬉しい」)と思うという結果となりました。【図3】

挨拶や声をかける際に名前を呼ぶことによって、名前を呼んだ相手から嬉しいと感じてもらえることから、顔と名前を覚えることが円滑なコミュニケーションをとる上で重要なカギとも言えそうです。

1.2の結果から、社内の人の顔と名前覚えることで、周囲の人とコミュニケーションがとりやすくなり、結果的に仕事が上手くいくことが推測できます。

3.社内の人の顔と名前を覚えている人はプライベートも充実し、モテる!?

社内の人の顔と名前を「よく覚えている」人、「あまり覚えていない」人でプライベートの充実度に差があるのかを調べました。

まず、社内の人の顔と名前を「よく覚えている」人、「あまり覚えていない」人でパートナーがいる(「結婚している」、「恋人がいる」)割合を見ると、顔と名前を「よく覚えている」人が67.0%、「あまり覚えていない」人が52.0%で、「よく覚えている」人の方が2割以上高いことが分かりました。【図4】

次に、パートナーがいる人に、パートナーとコミュニケーションが上手くいっているかを質問すると、上手くいっている人(「とても上手くいっている」「上手くいっている」「まあまあ上手くいっている」)の割合は、名前を「よく覚えている」人の方が「あまり覚えていない」人と比べ、14.1%高いという結果となりました。【図5】

また友人とのコミュニケーションが上手くいっている人の割合も、パートナーとの関係と同様に名前を「よく覚えている」人の方が高いことが分かります。【図6】

これらの結果から、社内の人の顔と名前を覚えている人は、私生活での対人関係も上手くいっており、仕事だけでなくプライベートの充実度も高いと言えそうです。

早稲田大学研究戦略センター 枝川義邦教授 コメント

顔と名前を覚えている人が業務目標を達成しやすいことには、もともと情報処理能力が高いこともあるでしょう。

顔と名前をパターンとして認識して、手際よく記憶情報を引き出すことができるという人は、多くの場面で複雑な情報を紐解き、処理することができるはずです。

また、「顔と名前を覚えていられた」という経験は、成功体験として自身の自己効力感を上げるように作用します。

自己効力感の向上は、モチベーションを高め、難しい課題へ挑戦するように働くことが知られています。

一方、自分の顔と名前を覚えていてくれることを知ったときには、「自分の存在を認め、興味関心を向けてくれている」という感触に繋がることから、その相手には返礼の意味でも協力したい気持ちが湧き出るものです。

多くの仕事は一人では成し遂げられません。

チームを組む・組まないに関わらず、周囲の人たちの協力なしでは前に進まない場面も多々あるものです。

そのようなときに、周囲の人たちの協力を仰ぎやすいことで、与えられたハードルを越えて実績を積んでいくことも容易になっていくでしょう。

このようなコミュニケーションが成立している人は、信頼を集めやすく、親和性が高まりやすいことから、多くのチャンスを与えられるようになるかも知れません。

「顔と名前の一致」をコミュニケーションの入口にして、自身のモチベーションを高め、チャンスを掴み、成果を上げていくことも期待できそうです。

 
早稲田大学研究戦略センター 枝川義邦教授
早稲田大学研究戦略センター教授(早大ビジネススクール兼担講師)

1998年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、博士(薬学)
2007年早稲田大学ビジネススクール修了、MBA(経営学修士)

同年早大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳の神経ネットワークから人間の行動まで、マルチレベルな視点による研究を進めており、経営と脳科学のクロストークを基盤とした執筆や研修も行っている。

著書に『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』(明日香出版社)、『記憶のスイッチ、はいってますか』(技術評論社)、『タイプが分かればうまくいく!コミュニケーションスキル』(共著、総合法令出版)など。

最近のメディア露出はNHK総合「視点・論点」、「記憶力UPゲーム シーホースパワー」、テレビ朝日「モーニングショー」、日本テレビ「スッキリ!!」、毎日放送「林先生が驚く 初耳学」、日本経済新聞 NIKKEI STYLE、日経WOMAN、プレジデント、anan 等

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