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「おじさんVS 世界」で現役大学生が感じた、おじさんダイバーシティ<MASHING UP>

2018年2月22日(木)、23日(金)の2日間にわたり渋谷トランクホテルにてビジネスカンファレンスイベント<MASHING UP>が開催されました。このイベントは「誰もが強くしなやかに活躍できるような社会を創出する場」をコンセプトに、あらゆる領域、異なる業種、性別、コミュニティの方々がマッシュアップ(混ぜ合わせる)し、新しいネットワーク、新しいビジネスを創出できる化学反応を促進することを目的に開催されました。

さまざまなテーマの元、トークセッションをはじめ、ワークショップ、メンタリング、ネットワーキングなどのコンテンツがバライティ豊かに散りばめられています。その中でも、編集部が気になったものをいくつかピックアップ。今回はおかんの編集部の木戸屋が「おじさんVS世界」がテーマのトークセッションの様子をお送りします。

おじさんの逆襲が始まる!? おじさんVS 世界 のセッションレポート

このテーマに関しては、若林氏が編集長を務めていた『WIRED JAPAN』のweb上にて、「おっさん v.s. 世界」というテーマでメッセージが掲載されています。

(スピーカー)
元WIRED JAPAN 編集長 若林恵氏
ヤフー株式会社CSO(チーフストラテジーオフィサー) 安宅和人氏
Campus for H共同創業者 石川善樹氏

(モデレーター)
マッシュ代表取締役 中村寛子氏

おじさんの定義とは

まず議論は「おじさんの定義とは」という問いをモデレーターである中村氏が投げかけます。

若林氏「おじさんとは自意識から解放された存在です。しがらみが多い今の時代でも、おじさんはそんなこと気にしない」

安宅氏「その通り。おじさんはあらゆる自意識から解放された人間の第3形態なんですよ!」

と盛り上がる中、

石川氏「今みたいによくわからないことを長々話し出したらおじさんなんです!」と一刀両断。

会場から笑いが溢れる中、セッションは進行します。

次になぜおじさんは社会に受け入れられなくなってきているのかという議論に。社会構造の変化が関係していると石川氏は主張しました。

石川氏「価値の源泉がどこに置かれるのかが変わってきている。昔は年をとることに価値が置かれていたが、今は若くても価値を生み出せるようになった」

若林氏「その背景には、価値を生み出す主体が生産者から消費者に移ったことが影響しているのではないか。昔から生産を担ってきたのはおじさんだったが、その役割が重要性を失ってきている」

おじさんの問題とは

そして議論は「最近の日本にはカッコいいおじさんが減ってきているのではないか?」という話にも展開。石川氏はカッコいいおじさんとしてアリババのCEOジャック・マーを例に出しました。

石川氏「中国のジャック・マーは若者からも尊敬されている。彼のことを知れば知るほど中国が好きになるカッコいいおじさん代表例」

安宅氏「たしかに昔は尊敬できるかっこいいおじさんがいたね。そういう人たちは何らかの社会的変化を生み出した人たちだった」

若林氏「そういうおじさんが減ってきているのは問題かもしれないね」

おじさん問題の本質とは

最後におじさんが多様性から排除される問題の本質の話題に。

若林氏「おじさんが多様性の中から排除される問題というのは、社会的な規範はどうあるべきか、もしくはなくてもいいものかという議論が関わっている。要するに何に価値を置くかどうか次第でおじさんに対する見方が変わってくるということ」

石川氏「この問題の本質は個と社会の関係はいかにあるべきかという関係性にある。個人は社会を無視できないが、社会は時に個人を排除する。だからさまざまな制度や規範を作って、社会をうまく構成しようとする。そこを考えないといけない」

さまざまな話題で議論が盛り上がる中、モデレーターの中村氏は、

中村氏「この議論に結論はないと思っていて、これからも議論されていくべきテーマだと思っています。もしかしたら今後おじさんの逆襲が始まるかもしれませんね」とセッションを締めくくりました。

現役大学生の真面目な考察

セッションを聞き終えて、私たちは無意識のうちに、おじさんを多様性の中から排除していたかもしれないと気づかされました。「おじさんの話は長いだけで無駄」「時代に合っていない」などと排除するのではなく、将来おじさん世代になる身として、社会と個との関わり方を考え直す必要があります。カッコいいおじさんが増えることでより豊かな社会の実現に近づくのではないでしょうか。この記事が「おじさん」について考えるきっかけになれば幸いです。