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福利厚生制度における慶弔見舞金の在り方についてあらためて考える!

日本の企業では、どこの企業でも福利厚生制度として慶弔見舞金があると思います。この慶弔見舞金の制度が、各企業の福利厚生制度にあるのは、これまで終身雇用を前提とし社員を家族のように扱うという経営を行ってきた日本企業ならではと言えると思います。そこで、今回は、あらためて慶弔見舞金の制度について考えるだけでなく、どのような視点で慶弔見舞金の制度を充実させていくべきかについても考えてみたいと思います。

 

なぜ慶弔見舞金制度が始まったか

慶弔見舞金の制度の始まりは古く、明治期から始まったと言われています。明治期の企業には、保険制度が無かったことから、社員が傷病を患った際、日ごろの勤労に報いるために企業が独自に始めた制度が広まったようです。

そして、健康保険法が成立し日本の社会保険制度が整備されたあとも、日本では企業独自の慶弔見舞金制度が続いています。当初、社員に不幸があった際の保険制度の補完的役割だった慶弔見舞金制度でしたが、現在は社員の不幸だけでなく、結婚や出産といったお祝い事の際もお祝い金として支払われることが一般化しています。

慶弔見舞金制度の目的としては、労働者の職場定着、従業員の士気高揚、労使関係の安定化、同業他社との差別化などが挙げられます。

 

現在の主な慶弔見舞金はこうなっている

現在の慶弔見舞金制度は、結婚、出産、育児、介護など社員のライフサイクルのイベントに合わせて制度が整備されているようです。また、ケガや病気、災害など予期せぬ事故が発生した際の給付保障という意味合いとしても制度化されています。

具体的には、結婚祝い金、出産祝い金、永年勤続祝い金、定年退職祝い金、死亡弔慰金、傷病見舞金、災害見舞金といった金銭を支給する方法で行われているケースが多く見られます。また、このような慶弔見舞金の制度は、従業員本人だけでなく、従業員の親族も対象となるようになっているケースも多くなっています。お祝い金の場合、支給される金額は数万円ほどが相場のようです。

これらの給付は、企業側(事業主側)と共済会、労働組合など、いろいろなものを組み合わせて行われており、企業によって給付方法が異なるようです。

 

ユニークな慶弔見舞金制度の企業をご紹介

クルーズ株式会社 ルーラ制度

https://crooz.co.jp/

ネットショップ運営やスマートフォン向けのソーシャルゲームを開発するクルーズ株式会社では、「ルーラ制度」というものがあります。この制度は、勤続丸7年を迎えた社員に対して有給休暇とは別に、5日間の休暇と15万円の旅行代金をプレゼントするというものです。勤続祝い金という制度は、多くの企業で見られる制度ですが、クルーズの「ルーラ制度」は勤続期間が7年と短いことと、制度の名称に遊び心があるところが特徴でしょう。この制度の名称である「ルーラ」とは、ゲーム「ドラゴンクエスト」に出てくる移動の呪文「ルーラ」から引用したそうです。

ドラゴンクエストをご存知の方にとってはわかりやすい名前かと思いますが、ルーラとは、行ったことのある場所に瞬間的に移動ができる呪文です。業務的、金額的な制約なしで好きなところに旅行に行けるというイメージがぴったりの名前ですね。

なお余談ですが、ゲーム内でのルーラは自分自身が一度訪れたことのある場所に限定されますが、クルーズ株式会社のルーラ制度では初めて訪れる場所でも良いですし、どこに行くかは限定されないようです。

クルーズ株式会社には、その他にも育児給付金制度というものもあります。この育児給付金制度は、育児休業明けの社員が働きやすいように、育児休業明けに給付金を支払うというものです。給付金を整備することで、育児休業明けでも職場復帰がしやすくなるような工夫をしているのです。

 

まとめ

慶弔見舞金制度は、従業員を家族のように扱う日本企業にとっては、当たり前の制度となっています。

しかし、当たり前だから制度を作るのではなく、制度本来の目的は従業員に働きやすい職場環境を作るためであることを忘れてはいけません。制度をより良いものにするためには、いかにして従業員に満足してもらえるか、どうやれば従業員にとって働きやすくなるのかといった視点で考えることが重要でしょう。

なかなか葬祭関連の手当はオリジナリティを発揮するのは難しいですが、勤続手当などはアイデア次第で社外的なアピールにもなりえます。

慶弔見舞金という当たり前とも言える制度であっても、クルーズ株式会社のように遊び心を付け加え、従業員に楽しんでもらうという視点で考えてみれば、より良い制度へと変えていく可能性もあるのではないでしょうか。