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監査って何…?監査報告の種類と役割について解説!

監査報告とは

監査役は、定時株主総会に向けて監査報告を作成する必要があります。具体的には、会社が作成した貸借対照表や損益計算書などの計算書類、事業報告およびこれらの附属明細書を監査して、監査報告書を作成する必要があるのです。

計算書類等は会社が作成しただけでは、株主に報告することはできません。なぜなら、会社が自ら作成しただけでは、会社にとって有利になるように解釈して処理をしたり、一般に公正妥当といえない状態である可能性も考えられるからです。

 

そこで、取締役から独立した立場である監査役の監査を受けることで、作成した計算書類等が適正で、信頼できることが証明されます。そして、定時株主総会で株主に報告することができるようになります。

監査報告書では、計算書類等が一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成され、会社の財政状態や経営成績などが正しく表示されているかについて、監査人が監査意見を表明します。

会社法においては資本金5億円以上、または、貸借対照表の負債の部の合計額が200億円以上の大会社などは会計監査人による監査が義務つけられており、会計監査人による会計監査のあとに、監査役による監査を受けることになります。

 

監査報告のスケジュール

監査報告のスケジュールは以下の通りです。

1、取締役による計算書類、事業報告およびこれらの附属明細書の作成

2、会計監査人による会計監査、監査役(監査役会)による事業報告の監査

3、監査役(監査役会)による計算書類等の監査(会計監査後)

4、計算書類、事業報告および附属明細書の取締役会における承認

5、定時株主総会における承認

 

このスケジュールの中で、会計監査人は特定監査役および特定取締役に対して会計監査報告の内容を通知し、特定監査役は特定取締役および会計監査人に対して監査報告の内容を通知する必要があります。

 

会計監査人の監査報告

監査報告の内容の通知

会計監査人は、特定監査役および特定取締役に対して監査報告の内容を通知しなくてはなりません。期限は以下のうち、いずれか遅い日になります。

・計算書類の全部を受領した日から4週間を経過した日

・計算書類の付属明細書を受領した日から1週間を経過した日

・特定取締役、特定監査役および会計監査人との間で合意により定めた日

特定取締役とは、監査報告の内容の通知を受ける取締役を定めた場合のその取締役をいいます。定めていない場合は、計算書類等の作成に関する職務執行を行った取締役になります。

 

また、特定監査役とは、監査報告の内容の通知を受ける監査役を監査役会が定めた場合のその監査役をいい、定めていない場合はすべての監査役になります。

監査報告の内容の通知を受けた日に会計監査人の監査を受けたものとみなされ、期限までに通知されない場合は、監査を受けたものとみなすことができます。

 

監査意見の種類

会計監査人の監査報告における監査意見には以下の4種類があります。監査人はこのいずれかの意見を表明しなくてはなりません。

・無限定適正意見

・限定付適正意見

・不適正意見

・意見不表明

無限定適正意見とは、一般に公正妥当と認められる会計基準にしたがって「計算書類等が適正に表示されている」と監査報告書に記載する監査意見のことです。

 

限定付適正意見とは、一部に不適切な事項はあるものの重要性はないと考えられる場合に、不適切な事項を記載したうえで「計算書類等が適正に表示されている」と監査報告書に記載する監査意見のことです。

 

不適正意見とは、計算書類等に重大な影響を与える不適正な事項ある場合、不適切な事項を記載したうえで「計算書類等が適正に表示されていない」と監査報告書に記載する監査意見のことです。

 

そして、意見不表明とは、重要な監査手続が実施できずに監査証拠が入手できないときに、その影響が意見表明ができないほど重要だと判断した場合は、理由とともに「計算書類等が適正に表示されているか意見表明しない」と監査報告書に記載する監査意見のことです。

 

参考:http://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/cpainfo/ke_word/2007/04/post_58.html

 

監査役会の監査報告

監査報告の内容の通知

特定監査人は、特定取締役およびに対して監査報告の内容を通知しなくてはなりません。期限は以下のうち、いずれか遅い日になります。

・会計監査報告を受領した日から1週間を経過した日

・特定取締役、特定監査役の間で合意により定めた日

会計監査人の監査と同じように、監査報告の内容の通知を受けた日に、監査役の監査を受けたものとみなされます。また、期限までに通知されない場合は、監査を受けたものとみなすことができます。

 

監査役による監査報告の内容

会計監査人設置会社における監査役による監査報告の内容は、主に以下のようなものがあります。

・監査役の監査方法およびその内容

・会計監査人の監査の方法

・重要な後発事象(会計監査報告の内容以外のもの)

・会計監査人の職務遂行が適正な実施に関する事項

他に、監査役が監査のために必要な調査ができなかった場合は、その内容と理由も必要になります。