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食の領域に留まらない、おかんの働き方改革への挑戦【沢木恵太インタビュー第2弾】

先日、『おかんの給湯室』1本目の記事として株式会社おかん代表・沢木恵太のインタビューをお届けしました。その後半となる本記事は、おかんの社内制度、サービスに込めた想いなど、今まで他媒体ではお伝えしてこなかった内容となっています。おかんの給湯室編集部で「会社としてのゴールとは?」など、なかなか答えにくい質問もぶつけてみました。いったいどんな答えが返ってきたのか…。今すぐご覧ください!

前回記事:今ある問題へのアプローチツールとなるメディアへ。株式会社おかん代表・沢木恵太に聞いた『おかんの給湯室』ができるまで

※株式会社おかんは“働くヒトのライフスタイルを豊かにする”というミッションステートメントに基づき活動しています。「働く」ことは多くの人が多くの時間を使って当たり前にしている活動です。 その「働く」ときの良し悪しは人生に大きく影響を与えます。おかんが解決するのは、「働くヒト」がこれまで働くことで犠牲にしていた、或いはあきらめていたことです。仕事と両立が難しいと言われている、健康、育児、介護などの社会課題を解決できるような選択肢や仕組みを創ることで社会に貢献します。

強いチームを作っていく…おかんオリジナルの行動指針

ー“働くヒトのライフスタイルを豊かにする”このミッションの他に、行動指針もあると聞きました。どのような行動指針があって、何がきっかけで作り出されたんですか?


株式会社おかんのミッションステートメントと行動指針

今のメンバーは、ミッションに共感して集まっており、どれだけそこを強く持ち続けられるかを重要視しています。おかんの従業員数は現在40名ほどで、これから人が増えていった時によくあるのが、ミッションへの意識が薄れてしまことです。それに対してどれだけ今のうちから打ち手を持つことができるかどうかを考えています。

その中で生まれたのが行動指針です。この必要性はすごく感じていて、そもそも代表の私が勝手に決めたというわけではなく、メンバーと一緒に作りました。この行動指針を考える時にもミッションを実現するために、「それってどんなチームだったら実現できる」というのをみんなと「What/Why/How」の観点でどんどん洗い出していった結果、「共通項としてこれがあるべきだよね」と、“ナイスおせっかい”“おかえりマインド”“肝っ玉アクション”の3つの要素にまとまりました。

これに沿った行動がミッションに繋がるという理解を持ちながら、実践していくことが重要だと思っています。あとは我々のビジネスモデル上も、属人的な部分よりは、いかにチームワークを発揮して、広く多くのお客様に価値を提供できるかという、強いチーム作っていくという側面が肝心だと思っています。そういった意味でも、みんなの目線を揃えていく、あるいは目の前の短期的なところではなく、中長期的なところに対して目線を上げていく活動は重要だと思って、行動指針だけではなくミッションの話も社内で定期的に話すようにしています。

ーこれまでミッションや行動指針を具体化した社内での取り組みはあったりするのでしょうか?

そもそもの考え方として、ミッションが目的だとしたら、事業も一つの手段でありますし、私たちが行っている啓発活動、あるいは私たち自身の取り組み自体も一つの手段だと思っていますので、社内の取り組みでもそれは意識をするようにしています。

それは採用面で現われてきていますね。このミッションを掲げて採用している結果として、女性社員が多かったり、子供がいる、あるいは結婚しているメンバーが多かったりしますので、そういったメンバーでもフェアに働けるような取り組みは色々やっています。

もちろんまだまだスタートアップなので、制度としてカチッとやっているというよりは、臨機応変に運用をしています。その判断軸として、ミッションにあってるかどうかを考慮しています。自分たちが“働くヒトのライフスタイルを豊かにする”一つの事例になるように積極的に取り組む必要があるためです。

例えば働き方の部分であれば、時間を自由に選択することができたり、場合によっては在宅で勤務をするなど、メンバーは自分にフィットした勤務体系をとっています。あとは、もっとシンプルなことを言えば我々自体がオフィスおかんを積極的に使っています。ちなみにこれは義務でなく、みんな好きで使ってくれています。そういった中で、サービスに積極的にフィードバックしてくれています。


ランチ時は自然とおかんの惣菜を持って集まります

ーお子さんが夏期休暇に入る時に、その時期だけリモートワークになる女性社員がいらっしゃるそうですね。

はい、ミッションを体現するために、そのような働き方になるのもそうですし、まず私自身カチッとやるタイプでもないので…。(笑)「働きやすい=会社に属さない」という選択肢を選ばなくても、「会社に属していても働きやすい」環境は作っていけると考えています。それを一つのケースとしてみなさんに共有できるようであれば非常に価値のある取り組みだと思います。


メッセージング・ツールとしてのおかんの使い方

ー『オフィスおかん』についてもお伺いしたいです。最初にオフィスおかんは単なる食の福利厚生ではなく、問題解決のソリューションとのことでしたが、こういう使い方をして欲しいなどありますか?

二つあります。一つはオフィスおかんをメッセージング・ツールとして使ってほしいという点です。社内における取り組みを運用していく中で、そこに対して、経営者やトップの方たちがどれだけ「本気でこうやるぞ!」と示しているのかが重要だと思っています。

例えば育休の話で「育休率上がっていかない」と悩んでいる企業も多いはずです。サイボウズさんの場合、代表自ら育休とっているのは有名な話です。育休率を上げたいなら、その方がよっぽど納得感がありますよね。その姿を見てみんな「育休を取ろう」と考えやすくなりますから。

今のお話は育休の例えですが、「この会社はみんなのことを大切にする」、「健康を考えるために、このツールを入れている」など、メッセージに制限はありません。単にオフィスおかんを導入したではなく、トップの行動を発信できる一つの媒体として使ってもらえると、より社員の方の意識改革や行動変革に影響するのではないでしょうか。そういう使い方を現場レベルだけではなく、経営視点でもやってもらえるといいなと思います。

もう一つは、行動指針の「ナイスおせっかい」に関係してきます。これから会社はオフィスにおける仕事・活動だけではなく、在宅仕事やプライベートの境なく支援するということが、きっと求められていくと思います。もっともっと働き方自体が自由になって、そもそも会社に属さなくてもいいかもしれません。そうなった時に企業はどこまでカバーをして、どこまで線引きをせずに、一つの共同活動体として支援できるのが重要だと感じています。

そういう意味で、自宅での何かを支援する為に、あえて企業がそれをポーズとして出しながら、社員の負担を軽減する為に使ってほしいです。例えば、おかんの惣菜を持ち帰ることで家事の負担を減らしたりですね。オフィスおかんに限らず、これから作っていく事業などが、その領域になってくると思うので、企業は働いている最中だけではなく、トータルでサポートすることに取り組んでいってもらえたらと思っています。


<おかんの夜会>や<朝ヨガ>など社内イベント・部活も充実

ーすでに導入している企業の中で、オフィスおかんを使った取り組みをしているところはあるのでしょうか?

導入企業では丹青社さんの取り組みがすごく良いですね。会社として健康や食生活に対する強い姿勢が現れています。オフィスおかんを導入した担当の方が、社内で社長賞を受賞されました。また、新卒社員向けの食生活指導セミナーも実施されています。明確に全社に対して、健康や食生活を良くするための行動を良しとして表彰したり、それが会社の中に根付くように新卒に対しても食生活改善のメッセージを出しています。オフィスおかんをツールにして、上手く社内発信をされていると思います。

ー最後に、会社のミッションの“働くヒトのライフスタイルを豊かにする”を達成するのは、数字や目に見えないことですよね。そのゴールは何だとお考えでしょうか?

“幸せ”のようなものになってしまうと、主観的になってしまう部分があるので難しいですが、一つやはりあるのは、「健康」「育児」「介護」などのバランスを考えなければいけない機会がこれからも増えていく中で、個人には限界があります。企業の支援・変革が必要で、それに対して企業のアクションがどう変わったかというのが一つの分かり易いゴールではないでしょうか。

最初に「文化を作る」と言いましたが、企業が当たり前のように従業員のプライベートの部分まで考えた働き方を推進していくことや、企業が給与という形以外で助けていくのが当たり前になっている…
そのような文化を生みだすサポートをすることが、私たちのゴールの一つになると思います。

そして、それが今目指すべきものです。もちろん今あげた問題に対してオフィスおかんを導入することで、実現していることもあるかもしれませんし、メディアを読んで企業の活動が変わってそれが広がっていくこともミッションに近づくゴールかもしれないですね。

Edit & Text:おかんの給湯室編集部

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